こんにちは😊

日本の文化の由来や意味を知り、
自分でも取り入れて次世代に繋いでいきたいな〜と
少しずつ行動しているDr.Rikaです。

先日

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をご紹介しましたが、材料を見てみると

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コチニール赤とあります。

赤色○号などの表記があれば、合成着色料だとすぐにわかると思いますが
コチニールって、どのようなものかごぞんじですか?

別名:
コチニールエキス(cochineal exfract)
カーマイン(carmines)
カルミン酸(cochineal and carminic acid)
天然紅4号


旭川皮フ形成外科クリニックのブログにわかりやすく
書かれているので抜粋引用させていただきます。

コチニール色素、ラック色素の使用例

結構色んなものに、使われています。

  • テキスタイル染色:和服・布地・繊維・織物・紙・染め物・草木染
  • 化粧品:口紅・頬紅・マニュキア・ヘアダイ・アイシャドー
  • 薬:錠剤・粉末剤・飲み薬
  • 医療分野:マーカー
  • 病理検査:細胞染色・蛋白質染色
  • 顔料:褪色しない高級赤インク・絵具
  • 食紅:赤が食欲をそそる色んな食い物…例えば、いちごミルクや、
  • 女の子の味方として名高いFIBE-MINI。
  • ハムかつの主たる具と言うか、それしかないハム201301image3

コチニール虫の大解剖!

 コチニール虫とは、カイガラムシ科のエンジムシ

(Coccus cacti コカス カクティ)のお仲間です。

生息について


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 サボテンの表面にボコボコ張り付いて生息しますね。
 唯、サボテンな
ら何でもござれって訳ではなく、

しっかりと選り好み(笑)してくれます。

ウチワサボテン属ベニコイチジク

 [Opuntia coccinellifera(オプンティオ コクシニリフェラ)]、

[Opuntia tuna(オプンティオ ツナ)]いうサボテン限定です。

主要産地

 中南米のペルー、エクアドル、チリ、メキシコが主要産地で、

他に、ケニア、西インド諸島、カナリア諸島、スペインなどで産します。

生産方法


 メスにしか色素がないんですよ。
雨期が終ったら,、他の場所で飼育していたのコチニール虫を、

サボテンの葉っぱに乗っけます。すると、「待ってやした!」とばかりに、

即行、産卵。

卵から孵った幼虫は、繭のような糸を出して…

まるで…1961年、モスラの幼虫が東京タワーに繭を作った

あの悪夢を髣髴とされるが如く、サボテンを被っちゃいます。
 コチニール虫界では、人間界と違って、♂は数が極めて少なく、

完全なる少数派。それに対し、♀は元々多数派のくせに、

卵を孕むとサイズが倍に膨らむので、数でもサイズでも

圧倒的な存在感なのです、はい。
 採取は、卵を産む前の妊婦がお約束。

手作業で、人間が手で刷毛を使って妊婦を掻き集めたら、

残酷にも熱湯にどぼ~ん。

煮沸後、天日で乾燥させたモノが、自称ヘルシー派御用達の色素の原料となります。

干乾びたコチニールを水やエタノールで抽出して、コチニール色素となるのです。

生産量

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全世界で産生される乾燥コチニールの生産量は、約1150トン。

中でもペルーが断トツに高く、80%以上を産します。

コチニールは、取り引き価格が比較的高いので、農業に適さない

貧しい地域では貴重な収入源です。最近では、大規模なプランテーションが、

各地で展開されています。

因みに、左図は、プランテーションでのサボテンの栽培の様子。

この広大なサボテン畑でコチニール虫がすくすくと育つのですねぇ。

日本での消費量は、120トンだそうです。

構造式

主成分(主色素)はカルミン酸。橙色~赤紫色をしています。

色調

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最もよく使われるのは中性溶液での赤色です。

酸性溶液では橙色、中性溶液で赤色、アルカリ性溶液で赤紫色、となります。


 ややボケた様な色調で、

正にスタバの”ストロベリー・フラペチーノ”カラーです。

​(現在、コチニール色素は使われていないそうです)

カンパリソーダのカンパリってお酒の色も、このコチニール色素によるものです。
 コチニール色素の歴史は非常に古く、古来インカ帝国の時代より、

洋服や装飾品の着色に使用されてきました。
 コチニール色素の赤色は、どう贔屓目に見ても、あまり綺麗な色ではありません。

ですが、最近の天然志向、ヘルシー志向の潮流から、

長らく赤色着色料として頻用されて来た「赤色2号」が合成着色料と言う理由で

消費者に受け入れられなくなって来た昨今、天然着色料である「コチニール色素」

の株が急上昇する訳です、はい。

コチニール色素は15世紀から染物などに使われてきた「自然素材」で、

今では肉やアルコール飲料、菓子やチーズなどの食品や化粧品の

着色に広く使われている。

FDA(米食品医薬品局)は安全性にお墨付きを与えているが、

WHO(世界保健機関)は一部の人に喘息やアレルギー反応が

出る場合があると警告している。

​以上  抜粋引用

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1kgの色素を摂るのにだいた14万匹の
コチニールカイガラムシが必要になるそうです。


日本でも平成24年に消費者庁から


がなされています。

アレルギーの中でも重篤で、時には死に至る
アナフィラキシーショックが報告されています。

痒み、発疹、呼吸困難、下痢、嘔吐などが起きる危険性があるので
天然の色素だから、、、という理由で安全というわけではないですね。

必要以上に怖がることもないですが、
どのように作られているものか?健康への危険性も頭にいれて
適宜いただきたいですね。


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