こんにちは😃

今生 出産子育ての経験が無く
犬を飼い始めて、母性に目覚めたDr.Rikaです。

現在一緒に暮らしている愛犬Dino  Kelly共に12歳。
戌年生まれの年男、年女で、人間換算すると
3kg台の小型犬なので64歳相当です。

犬とヒトの年齢換算表 →  こちら💁‍♀️

年齢と共に何がしらか身体の異常は出てきますが
今回、私の無知ゆえに愛犬ケリーが重度の歯周病になって
辛い思いをさせてしまった反省と飼い主としての心構え
そして同じ思いをワンちゃん、飼い主様達にさせたくない
想いからお伝えしたいと思います。

IMG_1251

2018年8月4日

口腔外科専門の動物病院にて全身麻酔で
歯槽骨ごと切って、歯肉で弁を作り縫い合わせ
左下犬歯1本のみ残して全抜歯した後のKelly。


我が家に愛犬達がやってきて、
ずっと10年以上 ある動物病院にお世話になっていました。

友人でもある元主治医は、休日でも夜でも電話対応してくださり
説明も丁寧で、信頼して定期的に通院しておりました。

フィラリア予防と血液検査、健康チェックがメインですが
遠方から出向く私の愛犬のために、
サービスで歯石取りをしてくださいました。

2ヶ月に1度
まじめに⁉️

無麻酔超音波洗浄と、スケールによる歯石、歯垢除去です。

他の動物病院へは、狂犬病のワクチン以外に連れて行ったことは無く、
何の疑いも持たず、有難いなーと受けていました。

もともと歯周病があったKellyは、どんどん歯がグラつき
歯石取りの際に、抜けそうな歯は無麻酔で抜いていました。

愛犬Dinoは、とても歯が丈夫で綺麗でしたが
だんだん年齢と共に歯が隙いてきたなーと思いましたが
それだけで無く、口臭が強くなり、
明らかに歯周病になりました。

でも、年齢的な変化と
家で歯磨きを嫌がってさせてくれなくなったためだと思って
2ヶ月に1度 しっかり歯石取りしてもらうから
日々のケアができなくても、仕方ないよねと
諦めと放棄をしていました。

今年に入り、愛犬Dino の心臓病を西洋医学ではなく、
ホメオパシーはじめ、ハーブ、鍼など統合医療をされて
外科医としても優秀な 森井 啓二院長  (しんでん森の動物病院)に
診ていただくことになり、転医しました。

数年前から、起床時に愛犬Kellyのくしゃみがありましたが、
6月半ばから、くしゃみ鼻汁が頻発し、
下旬には、鼻の穴からご飯が出るようになったため
森井先生に診察を受けたところ、
口腔外科的手術を受けた方が良いと言われ、
専門病院に紹介していただき、受診しました。

* 森井先生に手術していただこうと思って連れて行ったのですが、
歯科専門の先生の方が、短時間に手術が終わり、
Kellyに負担が少なくて良いとのご判断で、愛犬思いの先生です。

口腔外科病院の院長先生の診察によると
重度の歯周病で、慢性炎症、出血から貧血を生じ
腎機能も低下しているため、抗生物質と活性炭を内服し
2週間後に正常値に戻っていたら、手術しましょうとのこと。

しっかり内服して、2週間後  正常値になったため、手術。

レントゲン写真で、下顎の歯槽骨が溶けていて、ペラペラ、、、
術中 骨折した場合には、そのまま1週間入院が必要と⁉️

え、そんなの聞いていなーい(・・;)

鼻の穴に通じてしまった上の犬歯も、歯槽骨ごと切って除去。
穴を塞ぐように弁を作って縫って、、、

当初、3時間かかるであろうと思われた手術は
院長先生の技術で1時間半で終わり、
心配した骨折も無く
(石灰化してしまい抜歯が難しい下の犬歯は無理せず)
日帰りで帰宅しました。

先生に、歯周病が増悪した原因
度重なる無麻酔下での歯石取りで、
それは絶対に行ってはいけないと何度も言われました。

麻酔無しで、歯科ケアを行うことで、

口元を触られるのが嫌いになり
自宅での歯磨きをきちんとできなくなる

しっかり、歯周ポケットの歯石や歯垢が取りきれず
残存する事で、かえって歯周病を進行させてしまう

歯周病も進むと、心内膜炎、心筋梗塞、脳梗塞を生じたり
糖尿病など全身状態の悪化をきたします。


全身麻酔をしょっちゅうかけるのは、可哀想〜と親心に思って、
元主治医もその気持ちを汲んで、善意でしてくださっていたので
お互いに愛犬や飼い主を思ってのことだったのですが、
無知による恐ろしさ、Kellyに与えた苦痛を考えると
居た堪れません。

Dr.Rikaが、皮膚科の診療をしていて、
患者様が、今どのような薬を飲んだり、塗っているのか
きちんと把握せず、治療もお任せという方が多く
嘆いていたのですが

まさに、私自身がそうでした、、、

愛犬は話が出来ないからこそ、
より一層飼い主が愛犬の状態、気持ちに気付き
病気のこと、治療について調べて、勉強して
不明な点は、きちんと質問して、
納得した治療を選択して
あとは委ねる。



IMG_1264

2週間ほど、クシャミ、鼻汁とともに出血があり
床で顔を撫でつけたり、前脚でかかないように
エリザベスカラーが必要です。


エリザベスカラーが引っかかり、クレートに入れず
固まって動かなくなるKelly


IMG_1268

術後のKellyを労わり、寄り添うDino❤️

犬の場合、肉を食いちぎるのに歯が必要ですが
柔らかいものを食べるには、歯が無くても問題ないと言うのが
救いです。

もともと手作り食で、硬いものを食べさせていないけれど
エリザベスカラーの影響か?
まだ縫合糸があって、違和感があるのか?
食べづらそうです。

IMG_1387

8/18. 術後2週間のチェックで、待合室で仲良く寄り添う
Dino、Kelly。

残念なことに、右上顎に穴が開いていて、その部分は
9月に再手術予定です。

10〜20症例に1例は、口腔外科専門の院長先生でも
このようなケースがあるそうです。

Kellyから学んだことを
きちんと活かし
医者としての視点、患者としての視点を双方念頭に置き、

医者としての診療、
患者、飼い主としての心構えを改めて肝に銘じ
しっかりとコミュニケーションを取ろうと思います。

長文 お読みいただきありがとうございます❤️

ありがとうございます😊
人気ブログランキングに参加しております。
宜しかったら、クリックお願い申し上げます(╹◡╹)


クリックしてね(╹◡╹)
 ⇦ ポチっ

必要な方に情報が届くように
ポチッとして頂けると、嬉しいです😃
また、ブログを書く励みになります。


 IMG_0705      @dr.rika
ブログには載せていないお写真を沢山Upしています。
良かったら、こちらもフォローしてね❤️