グルタミン酸というと、昆布のうまみ成分を頭に浮かべるかと思いますが、
それを化学的に作ったものがグルタミン酸ナトリウムです。
かつては、小麦のグルテンを加水分解したり、石油由来成分を
合成したりして生産していたようですが、現在はグルタミン酸を生産する菌
「グルタミン酸生産菌」を使用した発酵法が主流となっているみたいです。
発酵過程ではさまざまな添加剤が使われ、例えば、硫酸アンモニウムという
スキー場の雪を固めるのに使用する薬剤なども使用されているらしいです。
グルタミン酸は興奮系をつかさどる神経伝達物質です。
グルタミン酸受容体がグルタミン酸を受け取り神経伝達が行われるのです。
そもそもグルタミン酸ナトリウムというのは、神経伝達物質である
グルタミン酸にナトリウム(=塩)がついたものです。l
脳内でグルタミン酸受容体が受け取ると神経が興奮するのです。
だからまた受け取りたい、もっともっと欲しいと感じるのです。
「グルタミン酸ナトリウム = うまみ成分」なのは、
「受け取ると嬉しい! = おいしく感じる!」という構図が
成り立っているからなんですね。
スナック菓子を食べだすとやめられませんよね。
グルタミン酸ナトリウムがたっぷり入っています!
コンビニ、スーパーにある加工食品はグルタミン酸ナトリウムだらけ
加工食品のパッケージ裏を見ると成分表示が記載してあります。
ほとんどどの食品にも調味料(アミノ酸)とか調味料(アミノ酸等)と
表示されているのに気づいていますでしょうか?
パッケージの表示で、調味料(アミノ酸等)と表現されているものは、
グルタミン酸ナトリウム入りということなのです。
これは、添加物表示をするときに、直接グルタミン酸ナトリウムという
表現をしたくないし、化学調味料と書かれても嫌ということで、
このような表現になっているのでしょう。
また現在では宣伝等でも化学調味料という表現はせず、うま味調味料と
婉曲表現されています。化学調味料を使っているということを消費者に
あまり知らせたくないからうま味調味料といって美化しているのだろうな
と思います。。
グルタミン酸ナトリウムで赤ちゃんの脳に障害が起こる?
アメリカで1969年に
「グルタミン酸ナトリウムをお腹に赤ちゃんがいるネズミに皮下注射する実験」
というものが行われたそうですが、どのような結果になったと思いますか?
結果は、ネズミのおなかの赤ちゃんの脳に障害が起こりました。
それだけでなく、甲状腺や成長ホルモンなどにも障害が見られたそうです。
実験が行われたのはネズミですが、私たち人間も例外ではありません。
母親が摂取したグルタミン酸ナトリウムは、血液中を流れ、胎盤を通り、
赤ちゃんへと向かってしまうのです。とても恐ろしいことですよね。
JECFAという国際食品添加物専門家会議(国際連合食糧農業機関 (FAO) と
世界保健機関 (WHO) の合同会議)では、
1974年にグルタミン酸ナトリウムの一日摂取許容量 (ADI) を
一日体重1kg当たり120 mg以下と定めたとのことです。
グルタミン酸ソーダ(MSG)は、神経生理学で「ニューロ・トクシン」(神経興奮毒物)
と呼ばれています。
グルタミン酸自体は、神経細胞間の情報伝達物質(トランスミッター)
の働きをしています。
これはごく微量が血中にあれば、問題なく順調に神経細胞間の情報を伝達します。
ところが、これが大量に脳内に侵入するとどうなるか。
濃度が跳ね上がると、各々の神経細胞は興奮刺激で死滅します。
だから「食品成分だから安全……」という論理は、通用しないのです。
しかもグルタミン酸塩の経口投与による容量反応曲線、血中グルタミン酸の濃度変化は、
マウスやサルなどの実験動物に比較して、ヒトの幼児のほうがかえって
ずっとケタ外れに大きいのです。
約100mg/kg投与でも、ヒトの幼児は幼マウスに比べて約二十倍も血中濃度が激増。
マウスより、はるかに低濃度投与でもヒトには障害が出るのです。
ですからオルニー実験の五倍濃度は、むしろ少なすぎるのです。
さらに、脳への有害物侵入を防ぐ脳血管関門(BBB)の未発達な乳幼児は、
より強く脳・神経損傷を受けます。
さらにヒト成人の場合でも保護されていない視床下部(CVO領域)が、
マウス、サルなど実験動物よりきわめて強く影響を受けます。
ヒトは『第七版・食品添加物公定書解説書』で「もっとも感受性の高い」
と記載されたマウスより、さらに二十倍も影響を受けやすい。
頭痛、シビレなど急性中毒症状に襲われる人がいるのも当然です。
味の素社はFDA(米食品医薬品局)、国連のFA0(国連食料農業機構)、
WHO(世界保健機構)さらに合同専門家委員会(JECFA)などで
「MSGの安全性は立証された」と主張しています。
ところがこれらの実験に共通することは「餌に混ぜて」与えていることです。
つまり味の素社は「食品と共に摂取した場合、血中グルタミン酸濃度は、
ほとんど上昇しない」と反論しているのです。
しかし「ピュア(純粋)なMSGが大量に入ると危険」(井上氏)なのです。
様々な固形食品と混ぜれば、グルタミン酸の危険性が薄まるのは当然です。
MSGは特に「空腹時に」「液体で」「相当量(約1~数グラム)」を
摂取した場合に危険なのです。
すると味の素社も認める「脳障害を起こすレベルまでMSG血中濃度は異常に上昇」します。
これは人工哺乳の乳児、MSG入りスープを飲む幼児、
MSGで味付けのワンタンスープなど中華料理を食べた成人にも起こりえます。
1970年前後から顔がシビれる、呼吸困難になる…などのMSG急性中毒が、
全世界的に中華料理店症候群(CRS)として注目を集めました。
これに対して味の素は「3グラム以上の空腹時の摂取は危険」と、
因果関係を認め、鈴木恭二社長(当時)が「味の素の使い過ぎはいけない」と
「警告表示」「自主規制」をマスコミ発表。
1972年8月17日付のマスコミ各紙は、いっせいに報道しています。
さらに同社は中華料理店の大会で「過剰使用をやめよ」と
パンフレットまで配っているほどです。
ワシントン大学のオルニー博士(神経生理学)は、94年、
MSGの環境ホルモン作用を警告しています。
これらの非電離MSGが、脳神経細胞の生成過程で内分泌攪乱作用を
起こしているおそれがあるというのです。
さらに他の専門家はMSGが体内で化学変化したり、他の物質と化合したばあいの
複合産生物質による影響を懸念しています。
すでに実験動物にMSG投与で、成長ホルモン異常による肥満、骨髄の発育異常、
さらに脱脳症、唇列、両側性無眼症などの先天異常が観察されています。
これらは、MSG関連の環境ホルモン作用を充分に示唆しているのです。
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