こんにちは。

薬を極力処方せず、洗剤もほとんど使わない
Dr.Rikaです。

紫外線が最も強まる4〜5月。
これからの行楽シーズン  海に山にお出かけの際に、
日焼け止めを使う方が多いと思います。

そこで、日焼け止めについて書きますね。

図解でわかりやすいドクター シーラボのHPより抜粋

SPF・PAの前に…ます紫外線は3種類あります

光が大きく3種類に分かれるのはご存じですか?

下記のとおり可視光線、赤外線、紫外線です。


赤外線~紫外線

虹の7色は赤から始まって紫に終わっています。

その赤~紫は目に見える光ということで可視光線と呼ばれています。

そして目に見えない光は赤の外=赤外線、紫の外=紫外線というのです。

そして紫外線も3種類存在します。 

紫外線A波(UVA)>シワやたるみの原因に

紫外線A波は肌の奥深く真皮まで届き、肌内部に活性酸素を作りだします。

すると、DNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンも破壊し、

シワやたるみなどの肌老化を招きます。窓ガラスや雲も突き抜けるため、

曇りの日や室内でも注意が必要です。


UVA

紫外線B波(UVB)>シミやそばかすの原因に

紫外線B波は肌表面が赤くなる炎症を引き起こします。

肌表面に発生した活性酸素は、紫外線を浴びなくても過剰なメラニン色素をつくり、

やがて色素沈着となりシミやソバカスの原因に

別名「レジャー紫外線」とも言われます。


UVB

紫外線C波(UVC)>皮膚病の原因に

B波より有害な紫外線です。通常は、オゾン層によって吸収され地上まで

届くことがなかったのですが、近年のオゾン層破壊によって地上まで

届いてしまうことが心配されています。

日焼け止めは紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)をカットするものです。

日焼け止めのSPFとは

SPFは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、

主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値です。

数字が大きいほど効果が高くなります。この数値の意味ですが、

50だと50時間効いて30だと30時間効くという意味ではありません。

紫外線が当りだしてから日焼けしてしまう

(=紅斑といって赤い斑点が出て炎症を起こしている状態)まで、

人によって個人差がありますがだいたい15分~20分と言われています。

それをたとえばSPF30なら30倍遅らせることができる…という意味です。

ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、そうです、

残念ながら日焼け止めを塗ったからといって100%紫外線が防げているわけではなく、

すごく少なくできているよということなのです。


SPF

つまりSPFとは「時間」ではなく防御力(強さ)であると言えます。

また日焼け止めは時間が経つとともに効果が減ってきます。

こまめに塗りなおしましょう。

日焼け止めのPAとは

PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略。

主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値です。+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示します。++++、+++、++、+の4段階があり下記のように設定されています。

PA++++極めて高い効果がある
PA+++非常に効果がある
PA++かなり効果がある
PA+効果がある

紫外線A波で特に気にして欲しいのは、春・夏以外でも「そこそこ降り注いでいる」ということ。


紫外線(UV)年間グラフ

ご覧のとおり紫外線B波は10月~2月にガクっと減るのに比べ、A波は安定して降り注いでいるのです。シワやたるみが気になる方で、室内の窓際にいる方や外に出ることが多い方は冬もしっかりUVケアをしていただきたいです。


🌟日焼け止めの種類について🌟

① 紫外線吸収剤

紫外線吸収剤とは、紫外線のエネルギーを自らの中に取りこんで
化学的に処理するタイプの日焼け止め成分のことです。
分子構造の中に有機物を含む有機化合物が多く使われます。

紫外線吸収剤は、取りこんだ紫外線のエネルギーを熱や赤外線に

変換して放出したり、自分自身の分子構造を一時的に変えるために

消費したりします。

●紫外線が化粧品に及ぼす悪影響の例

化粧品用として認可されているタール色素は安全性を重視しているので

   光に対して弱いものが多く、紫外線に長いあいださらすと変色・退色する

*ネイルエナメルの皮膜形成剤であるニトロセルロース(硝化綿)が

    紫外線によって粘度が低下したり黄ばんだりする

*基礎化粧品の基剤が分解されて質感が変わる

香料が変質して匂いが変わる

*配合された油脂酸化されてお肌に刺激になったり、臭くなったりする

*容器がもろくなって壊れやすくなる

また、紫外線吸収剤は有機化合物なので人によってはお肌に刺激を感じることもあります。

紫外線吸収剤が壊れて別の物質になったときの安全性や、環境への負荷

(内分泌攪乱物質の疑い、水棲生物への蓄積など)も心配される点です。

日本国内で化粧品によく使われる紫外線吸収剤は以下の3種類で、

紫外線吸収剤配合アイテムの約75%にこれらが配合されています。



主な成分
1. t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(主にUV-Aを吸収)
2. メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(主にUV-Bを吸収)
3. オキシベンゾン-3(UV-AとUV-Bの両方を吸収)

「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」



カネボウ、花王、資生堂などの売れ筋商品に軒並み使用されている
紫外線吸収成分「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」に、
環境ホルモン作用があり、動物実験で子どもの前立腺と精巣サイズが
小さくなり精子数減少も確認され、脳の発達への影響も指摘されている
ことがわかった。

この成分は皮膚から浸透し体内へ吸収されることが分かっており、
授乳中の母親を対象にしたスイスでの調査では、母乳の78%から検出された。

日常生活では「SPF50+」といった強い紫外線防止は不要なので、
同成分を含まない商品を選ぶことをお勧めする
(著者調べでは売上トップ10中、不使用は1つだけ)。
口紅やネイルカラーなどにも使用されているため要注意だ。


②紫外線散乱剤(ノンケミカル)  

主な成分
『酸化チタン』
『酸化亜鉛』    UV-AとUV-Bの両方を防ぐ。


日焼け止めの種類と成分を頭に入れた上で、
健康にも、環境にもダメージがあるよー〜〜という記事。


健康、医療、動物、自然の情報を毎日伝えて下さる
森井啓二先生のブログ  ひかたま(光の魂たち)



日焼け止めの紫外線をカットする成分の一つオキシベンゾンは、
サンゴのDNAにダメージを与えることがわかっています。
この物質はサンゴの幼生に著しい奇形を発生させてしまうだけでなく、
内分泌かく乱物質としても作用します。


オキシベンゾンは
62ppt(pptは1兆分の1を意味する単位)という超低濃度でも
有害であることが判明しています。

この62pptという濃度は
オリンピック競技用の大きなプール6.5個中の水にたった1滴というもの。


そして、観光客のいる海では、はるかに高濃度のオキシベンゾンが
検出されていることもわかっているのです。

皆さん、日焼けしないように
たっぷりと塗ってから
海に入りますから。


世界の海ではおよそ、毎年6,000~14,000トンの日焼け止めが
海に垂れ流しになっているという研究者の試算もあります。


ちなみに
スイミングプールで日焼け止めを使うと、
塩素と反応して人体に有害な化学物質が生成され、
がんのリスクを高める物質が人体に吸収されることが判明しています。


さらに
過剰な日焼け止めは
身体に必要なビタミンDの生成を阻害し、
さまざまな病気の元となることも判明しています。



日焼け止めの販売数と皮膚がんの発病数が
比例する
という論文もありました。

人体に有害な化学物質を塗れば塗るほど
皮膚がんの発生率が上がるという説です。

日焼け止めは
子宮内膜症の原因になるという研究報告もあります。

以上、、、

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