2016.7.2(土)
第1回世界麻環境フォーラム KYOTO2016
国立京都国際会館

10:00〜19:00という長丁場に朝一番から参加しました。




























文化庁移転が京都へ決まったところに、第1回世界麻環境フォーラム開催。
タクシーの運転手さんも英語を話すし、海外の方は東京よりも
過ごしやすいのでしょうね。

医療用大麻が話題になっている昨今、大麻の文化と歴史
海外での利用方法や生産の現状などを勉強したいと思い
参加しました。

今年のゴールデンウィークに神戸の火祭(1200年続く岐阜の大麻のお祭)に
参加して、圧倒的で強烈ながらも晴明な氣を感じました。




















雨脚が強い中、燃え盛る大麻の松明。
村全体が浄化されて行く感じがしました。写真撮影 Dr.Rika(スマホ)

①岡沼隆志氏(NPO法人 日本麻協会理事長)の英語での挨拶から始まり
②アメリカからクリス・コンラッド氏のビデオ基調講演。

③三木信夫氏  第28代阿波忌部氏当主のお話。

天皇陛下が即位される際、儀式の大嘗祭には「あらたえ」という着物が
用いられます。あらたえとは、阿波忌部直系氏人の御殿人(みあらかんど)が、
天皇陛下が即位後、初めて行う大嘗祭の時にのみ調製し調進(供納)する
「大麻の織物」を言います。

即位が決まってから徳島で村全体をお清めしてから大麻を栽培、
繊維を取り、手織りした反物は透けて見えるような繊細なもの。
大嘗祭で天皇陛下が着用後は、燃やしてしまうのだそうです。

お話を伺い、世界でも最も古く大麻を生産、神事に用いてきた日本の文化を
絶やすことなく繋げていきたいと感じました。

④菊地治巳氏  一般社団法人北海道産業用大麻協会代表理事
    北海道大麻研究者免許所持者  農学博士

ゆめぴりかの開発で貢献されてのち、産業用大麻栽培を積極的に
行っていらっしゃる菊地先生。
北海道議会の議員の半分が大麻の研究会のメンバーとなっているなど
北海道でムーブメントを起こしていらっしゃいます。

土壌にいくら肥料の窒素など有害な物質を含んでいても
土壌を綺麗にし、しかも種には一切有害なものを含まずに育つ大麻

石油代わりの燃料となるヘンプオイル、断熱材となる繊維
ヘンプとプラスチックを組み合わせた素材など欧州での視察から
取り入れようとしていらっしゃいます。
 

⑤  上野俊彦氏  産業用大麻栽培者  株式会社八十八や代表取締役社長

ジャーナリズムに憧れ、世界を旅していた20代に大麻の素晴らしさを知り
 日本での栽培に力を入れて、非常に困難と言われている産業用大麻栽培免許
 を取得。

鳥取の免許を与えられた土地  智頭町は、田圃で大麻栽培の環境として
水はけが悪く、真逆とも言えるところ。
その土地を汚してまで大麻栽培をしたくない‼️という思いから
肥料、殺虫剤などは一切使わず。
竹炭、竹炭パウダーのみ土に混ぜるのだそうです。

もともと免許無しで誰でも、どこでも栽培していた大麻。
2万5000件あった農家が、戦後麻薬取締り法で制限され、
現在は、たった32件に。
しかも高齢化が進み、後継者がいなくて減る一方。
去年、今年とやっと免許を取得できた人が2人。

いち早く免許取得した上野さんですが、国からの圧力があり、
詳しくはわからないですが、免許取得したらしたでのご苦労が
あるようです。

未来へつなぐ環境作り、まずは食事が大切の信念はDr.Rikaと同じで
とても共感しました。

最後に世界で聴いている方に向けて、英語でスピーチされた上野さん。

   



























⑥ 小泉光太郎氏
京都麻業株式会社代表取締役社長  「麻小路」経営  二条城城下町振興会会長

いきなり歌から始まった陽気なおじさん(笑)
50年にわたり、中国で麻を栽培、製品化していらっしゃる革命家であります。
麻とは?
基本情報を伝えてくださいました。
麻薬成分を含むものではなく、リネン、ジュート等
栽培に適した気候、環境があり、北海道はベルギーで栽培されている
リネン栽培が適している等。


⑦ ボーン・ベルハイム氏

1991年に活動を始めて以来ヘンプフーズオーストラリアの創設者であり、
世界最大のCBDヘンプオイル製造会社のひとつエリクシノール社の経営
だけでなく、世界にネットワークを持ち、ヘンプ食品の知識を共有、
サポートしています。

⑧アンドレア・ハーマン氏(女性)

ヘンプテクノロジーズ社代表  
リッジインターナショナルカンナビスコンサルティング社創設代表
カナダ麻栽培免許保持者

1998年に麻栽培が解禁されたカナダで精力的に栽培、EU、南アフリカ
南米、オセアニア、アメリカの麻復興支援に活躍されています。

⑩オリーブ・ヘンプ・タイ氏(女性)

タイ少数民族モン族の伝統的な織技術の支援で、
オリジナルブランドのヘンプ製品製作販売。

11 ポール・スタンフォード氏

大規模森林伐採に頼らないヘンプ紙の普及に努める。
世界の麻産業復興の先駆けとなったアメリカで復興活動に携わり、
25万人以上の患者に医療大麻ライセンスを与えてきた。

過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、呼吸器疾患、糖尿病などが
治った患者さん多数。

12 セルゲイ・コバンレフ氏(ウクライナ)

麻の建材と断熱材のエキスパート。
ウクライナを中心にヘンプクリート建築と 断熱を専門に扱う「Hempire社」の創業者。
水硬性石灰や有害な化学物質を含まない完全に麻のみでヘンプドームハウスを
世界で初めて建築。

13 ベン・ドロンガー氏(オランダ)

BMWやベンツ、ブガッティー、ジャガーのドアパネルやダッシュボードに
ドロンガー氏が創設したHempFlax社のヘンプ繊維製品が使われ、
車体の軽量化、排気ガス軽減に貢献しています。
ヨーロッパ随一の規模を誇るヘンプ農場とヘンプ加工工場を持ち、
オランダにヘンプ博物館を運営しています。

14  パトリック・コリンズ氏

麻布大学環境経済学研究室所属教授
TPPよりも、地産地消、自給自足、医食同源を!

15 ケビン・フリーセン氏(アメリカ)

農家であった父親と2001年に麻栽培を開始。麻繊維の製造の傍ら
食用穀物として並びに血統書付きの産業用種子の生産に17年以上に
渡り取り組んでいます。麻産業に参入する生産者のサポートも。

16  北村 隆匡氏

麻福代表  ヘンプ生地にこだわったシーツや靴下など製品開発・販売を
なさっています。

17  松丸誠氏

90年代にサンフランシスコにてヘンプの素晴らしさを学び、2003年に
ヘンプ事業に関わり始める。その後、オーストラリアでヘンプ会社を共同設立。
2011年東日本大震災をきっかけに、日本でヘンプの普及活動をしたい❗️と
株式会社ヘンプフーズジャパンを創設。
ヘンプオイル、ヘンプシードなどに食品が、人々の健康と自然環境の保全、
2万5000以上の製品開発に可能性を秘めていることを知ってもらうよう活動中。

18 ネイヤー・ハーデイン氏(アメリカ)

80年代よりハーレムの住民や障碍者にコンピューターを教えることで独立支援。
土壌浄化、3Dプリンテイングを提唱。

19  ラルフ・セダー氏(アメリカ)

1989年以降、水、エネルギーと農業テクノロジーの広範囲の研究に関与。
数々の特許を受けた水処理システムを開発。

〜総括座談会〜

○門川大作京都市長

京都の伝統産業である西陣織が絶滅の危機に。
地産地消、文化の伝承をモットーに毎日着物を着ていらっしゃる
そうです。

○安倍昭恵首相夫人

ご縁あって水の結晶「水からの伝言」で有名な江森勝氏から
大麻につき聞かされ、興味を持ち、いずれ自身で栽培したいと
考えているそうです。
安倍明恵首相夫人が鳥取県智頭町の上野さんの大麻栽培地を訪れた際に、
明恵さんが祝詞をあげたら、声が大きくなり、脳がスコーンと開いたかの
ような不思議な体験をしたそうです。


○田中安比呂賀茂別雷(上賀茂)神社宮司

神事に欠かせない大麻。
夏越の大祓に茅の輪くぐりがありますが、その茅の輪の上に
大麻の生の葉っぱを飾るのだそうです。
古より、上賀茂神社境内で大麻を栽培していたのですが、
最近神事にためと言っても圧力がかかり、栽培できなくなったのだそうです。



以上、ダイジェストで纏めました。


大麻イコールマリファナと言うイメージが強くて、
危険なものと認識している方が多いと思います。
でも、本来日本で栽培されていたものには麻薬成分は一切なく、
注連縄をはじめとした神社で用いられるもの、
衣類、布袋、薬草として使われていました。

麻とは?

をしっかり学んで、伝統文化の継承、環境保全につながることを理解し、
広めたいと思います。


麻を知ることができる映画  「麻てらす」が来春公開されるそうです。

楽しみです。


また、9月に精麻の地  阿波  大麻比古神社へ行ってまいります⭐️

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